熊本憲三[くまもとけんそう] - 広島市安芸区
熊本けんそう
安心・安全なまちづくり

「トライ」市議会だより 【平成29年1月発行】 No.71

明るい美しい国日本
 協調・実践を政治の中心として

~郷土のお役に立たせて頂くために~

 新しい年を迎えさせていただきましたことを、皆様とともにお喜び申し上げます。
 また、これまで皆様から頂戴しています温かい御支援に対しまして、心から感謝申し上げます。

 「喜びは 喜びもって 西東 睦みかわして 年の初めに」(詠人不知)
 わが国では、古くから生まれた年を一歳とし、元旦を迎えるたびに一歳を加えて数える年齢の「数え年」が定着していました。「歳神様が、正月にやってきて、一つ歳を頂く」という言い伝えです。今年も、皆様が健やかに歳を重ねられますことを心からお祈り申し上げます。

 世界保健機関(WHO)の発表によると、世界一の長寿国は日本で、男女の平均寿命が83.7歳でした。わが国には、今をへだてること300年近く前、貝原益軒(江戸時代前期の儒学者)が、体の養生だけでなく、「心を鍛える」といった精神修養も説いた『養生訓』を書き残しています。その一節とこれを現代語に訳したものを併せて紹介します。

 「人の身は父母を本(もと)とし、天地を初(はじめ)とす。天地父母のめぐみをうけて生れ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの(御賜物)、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年(てんねん)を長くたもつべし。是(これ)天地父母につかへ奉る孝の本(もと)也」

 「私たちの体は父母がもとであり、更に遡れば天と地を初めとしている。天地、父母の恵みを受けて生まれ、そして養われているわが身であるから、それは私自身のもののようであるが、私のみによって存在するものではない。つまり、天地がくださったものであり、父母が残してくださった体であるから、慎んで大切にして天寿を全うするように心がけなければならない。これが、天地、父母にお仕えする孝の基本である」

 今を生かさせていただいていることに感謝し、その時その時を精一杯生きていきたいと思います。

 さて、顧みますと、広島市では、昨年5月27日、オバマ米国大統領は現職の米国大統領として初めて、原爆を投下した広島を訪問し、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花しました。献花後の演説の中で、オバマ大統領は「亡くなったすべての被爆者を追悼するとともに、こうした苦しみが再び起きないように、核兵器が完全に廃絶される世界を、勇気をもって追求しなければならない。我々が選択できる未来では、広島と長崎は核戦争の夜明けとしてではなく、私たちの道義的な目覚めの始まりとして知られることになる。」と述べ、『核兵器のない世界』を追求していく必要性を訴えました。世界で唯一の被爆国として、私たちは核兵器の非人道性を訴え、『核兵器の廃絶』と『永遠の平和』の実現を全世界に発信していかなければなりません。

 昨年7月、総務省が平成28年1月1日時点の人口(外国人を含む)を発表し、前年からの減少幅は最大となりました。わが国では少子化が進み、23年後には約2千万人減るとの推計もあります。ちなみに、広島市では現在の安芸区の人口(約8万人)より多い約9万7千人減るとの推計もあります。このため、これからは人口減を直視し、未来図を描いていく必要があります。

 今回のトライでは、年の初めに、初心に立ち返り、私の信条を述べさせていただきます。

  • 第一に、情熱、行動力と感動をもって元気で魅力ある広島を創ります。
      市民の皆様の声を大切にし、市民の皆様からの信頼や御支援を心の支えとして、「千万人といえども我ゆかん」の気概をもって市政に取り組みます。
  • 第二に、明朗、清潔な開かれた議会、市民に分かりやすい議会を実践します。
      市民の利益に反するような市政であってはいけません。市民のための市政です。これからも市民の皆様の身近で起きている課題や要望に真剣に取り組むとともに、市政報告会や後援会の機関紙『トライ』等において、市政の状況や私の考えをお伝えして参ります。
  • 第三に、社会福祉、人間尊厳、女性、青少年の育成に努力奮闘します。
      「いつも一人はみんなのために、みんなは一人のために」という思いやりの心は、わが国の優れた国柄です。こうした「協調・共栄」の精神を子や孫に引き継ぎ、明るい社会づくりを実現します。
  • 第四に、21世紀を担う子ども達が夢と希望をもてる環境づくりに全力投球します。
      国家百年の計という言葉があります。子ども達が、目標に向かって学び、そして働くことのできる広島づくりに全力で取り組みます。 これからも皆様と共に、住みよい安芸区、元気で魅力ある広島市づくりに全力で取り組んで参りますので、皆様のご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 最後に、今年一年が、皆様にとって明るい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

広島市議会議員 熊本憲三